マカオで今年5例目の輸入性デング熱病例確認=患者はマレーシア渡航歴あるマカオ人男性

マカオ政府衛生局は7月14日夜、今年5例目となる輸入性デング熱病例を確認したと発表。

同局によれば、患者はマカオ半島台山地区に居住するマカオ人男性(20)。6月30日から7月10日にかけてマレーシア人の友人の帰国に同行するかたちでマレーシアへ旅行に出かけていたとのこと。マカオに戻った翌日にあたる11日に発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、眼球痛といった症状が出たといい、12日午後に総合病院の仁伯爵綜合醫院を受診。13日夜に公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス3型であることが判明したという。同局では、患者にデング熱流行地域滞在歴があること、潜伏期間、検査結果などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとのこと。

なお、すでに患者の熱は下がり、容体も安定しており、患者の同居者らにデング熱特有の症状は出ていないというが、マレーシア人の友人については、現地でデング熱感染が確認されたという。衛生局では、近隣住民に注意を呼びかけるとともに、蚊の駆除を実施したとのこと。

今年マカオで確認されたデング熱感染事案は今回のものも含めてすべて輸入性のもので、現地感染事案はゼロとなっている。

衛生局では、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけた。

マカオの医療機関では無料のデング熱診断を行っており、デング熱と疑われる症状が出た場合、すぐに医師の診断を仰ぎ、その際には海外渡航歴も伝えてほしいとした。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

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