マカオの新規大型IR「MGMコタイ」の多目的シアターに世界最大の4K液晶スクリーン設置…17年第4四半期オープン予定

マカオ・コタイ地区に今年(2017年)第4四半期の開業を予定している大型カジノIR(統合型リゾート)「MGMコタイ」の運営会社は7月17日、リゾートに併設する多目的シアター「MGMシアター・アット・コタイ」の概要を発表した。

同シアターの設計を手掛けたのはパフォーミングアーツ及びエンターテイメントデザイン界をリードする存在として知られるScéno Plus社(カナダ・モントリオール)。壁面には室内恒久施設としては世界最大となるテニスコート3面分に相当する900平米の特大4K液晶スクリーン(2800万画素)を備える。座席は10パターン以上のアレンジに対応する可動式で、キャパシティは最大2000席。コンサート、ファッションショー、映画祭、トークショー、クラブイベントなど、様々な用途に対応できるという。

同シアターでは、開業後に『The Experience』及び『Destiny』と題する2つの映像ショーの定期上映を予定している。いずれも高精細映像とダイナミックな音楽を融合させたオリジナル作品で、前者は時空を超えたマカオの旅、後者はテレビゲームの世界をそれぞれ疑似体験でき、上映時間はおよそ10分間とのこと。

これまでに発表された情報を総合すると、MGMコタイの敷地面積は約400万平方フィート(約3万7612平米)、総投資額は260億香港ドル(日本円換算:約3675億円)で、カジノ、シアターのほか、1400室規模のホテル、コンベンション施設、スパ、リテールショップ、料飲施設などで構成され、コタイ地区における宝石箱をイメージしたという外観デザインが特徴となる。純金24Kの金箔3万2千枚を使った高さ11メートル、重さ11トンという巨大なライオン像を設置することでも話題となっている。

「MGMシアター・アット・コタイ」完成予想イメージ(写真:MGM Macau)

「MGMシアター・アット・コタイ」完成予想イメージ(写真:MGM Macau)


「MGMシアター・アット・コタイ」完成予想イメージ(写真:MGM Macau)

「MGMシアター・アット・コタイ」完成予想イメージ(写真:MGM Macau)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun