マカオで今年6人目の域内デング熱感染者確認…患者は同じビルに集中

マカオ政府衛生局(SSM)は8月19日夜、今年6人目となるマカオ域内でのデング熱感染者を確認したと発表。市民に対して、予防措置を講じるよう呼び掛けた。

SSMによれば、患者はマカオ半島南部の下環地区に居住するマカオ人女性(36)。8月9日に親族訪問のため中国広東省珠海市へ行き、翌日マカオへ戻った。12日になって発熱、関節痛、筋肉痛、体力減退といった症状が現れたことから、同日に総合病院の鏡湖醫院を受診し、診察後は症状が落ち着いていたとのこと。その後、18日担って全身に発疹が現れたため、再度鏡湖醫院を受診し、19日に公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス2型であることが判明したという。患者は珠海市に出かけた以外、発病前14日以内にマカオ以外への渡航歴がないと話しており、疫学分析を踏まえ、マカオ域内において感染したものと判断された。また、患者の住居は近日5人のデング熱感染者が居住、勤務していたビルと同一だった。

なお、患者の熱は下がり、容体も安定しており、患者の同居者にデング熱特有の症状は出ていないという。SSMでは、患者の住居周辺において蚊の駆除及び発生源検査を実施した。

今年に入って以降、マカオでは輸入性デング熱感染が6例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認されている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

マカオ衛生局によるデング熱への注意を呼びかける告知物(資料)-本紙撮影

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