台風13号で被災のマカオ、9日ぶりに団体旅客戻る…受け入れ再開後最初の2日間で中国本土から411団体

台風13号(国際名:ハト)が8月23日午前から午後にかけてマカオへ襲来し、人的、物的に甚大な被害をもたらした。

マカオ政府旅遊局(MGTO)では、災害からの復旧作業を優先するため、8月25日から団体旅客の受け入れを見合わせるよう旅行各社に要請していた。ホテル及びペンサオンと呼ばれる簡易宿泊施設(ゲストハウス)についても、停電や断水など影響によって一時営業規模を縮小せざるを得なかったところも多かったが、近日になってようやく大半の施設において電気及び水の供給が回復。8月29日にMGTOと観光業界が会合を開き、マカオ市街地の復旧状況、ホテルサービス正常化のめどが立ったこと、主要観光名所の被害が少なかったことなどを考慮し、9月2日からの団体旅客受け入れ再開を決定した。

MGTOが旅行各社から提供を受けた初歩データによれば、再開初日(9月2日)、2日目(3日)の2日間で中国本土から411の団体を受け入れ予定とのこと。MGTOでは、旅行社及びホテルに対して安全に関するガイドラインを発出。観光都市としてのマカオのイメージを維持すべく、準備を万全に整え、安全に留意するよう呼びかけた。また、MGTOは2日朝からカオの玄関口となるイミグレーション施設及び主要観光スポットに職員を派遣し、団体旅客受け入れ再開初日の状況をチェックしたところ、概ね順調だったという。

マカオは年間およそ3000万人の観光客が域外から訪れるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオで9日ぶりに団体旅客の受け入れ再開。写真はマカオ随一の観光名所となる世界遺産「聖ポール天主堂跡」=2017年9月2日(写真:MGTO)

マカオで9日ぶりに団体旅客の受け入れ再開。写真はマカオ随一の観光名所となる世界遺産「聖ポール天主堂跡」=2017年9月2日(写真:MGTO)


マカオで9日ぶりに団体旅客の受け入れ再開。写真は海の玄関口のひとつ「タイパフェリーターミナル」=2017年9月2日(写真:MGTO)

マカオで9日ぶりに団体旅客の受け入れ再開。写真は海の玄関口のひとつ「タイパフェリーターミナル」=2017年9月2日(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  2.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  3.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  5.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun