マカオ、ホテル業の売上と経済貢献総額が2年ぶりプラスに…16年=宿泊伴う旅客増に加え新ホテル開業効果で

マカオ政府統計調査局は9月18日、昨年(2016年)のホテル業調査結果を公表。宿泊を伴う旅客の増に加え、複数の新ホテルの開業があったことを受け、前年と比較して経営状況が改善した。

昨年のホテル業界の総売上は前年から9.3%増の284.7億パタカ(日本円換算:約3938億円)に上り、2年ぶりに増加に転じた。また、総支出は13.5%増の266.1億パタカ(約3681億円)で、このうち従業員支出が14.2%増の119.3億パタカ(約1650億円)、営業費用が13.8%増の117.8億パタカ(約1629億円)、購買・コミッション支出が9.3%増の28.9億パタカ(約400億円)。

昨年時点で営業中のホテル及び簡易宿泊施設にあたるゲストハウスの数は前年から2軒増の109軒。内訳はホテルが77軒、ゲストハウスが32軒。従業員数は9.6%増の4万9628人、このうち従業員数1500人以上の大規模ホテル8軒の従業員数は19.8%増の2万7204人。

経済貢献総額についても2年ぶりのプラスに転じ、7.6%増の142.1億パタカ(約1966億円)となった。なお、利益は17.3%減の22.8億パタカ(約315億円)にとどまったが、下落率は前年から21.6ポイント良化した。利益率は2.6ポイント下落の8.0%。同局では、利益減の要因として、新ホテルの開業が下半期であったことから、支出の増加幅が売上を上回ったことを挙げた。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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