マカオ、カジノ入場のため偽造身分証所持していた21歳未満の青年ら逮捕
- 2017/9/23 9:54
- 社会・政治
警察発表によれば、9日21日午後4時頃、マカオ治安警察局がコロアン島の幹線道路で取り締まりを行なっていた際、走行中の車が急停止し、乗っていた2人の男が運転を交代するのを発見。
すぐに制止し、調査を行なったところ、1人が無免許、1人が免許停止中であることが判明したほか、車内から禁止薬物にあたるケタミンとみられる約6.02グラム及び偽造とみられるマカオ永久性居民身分証(IDカード)1枚が見つかった。
その後の調べで、このうち1人から薬物の陽性反応が検出され、IDカードについても偽造であることが確認された。
IDカードを所持していた男は警察の調べに対して、自身は(入場下限年齢に達しない)21歳未満であり、カジノに入場するのに便利なので偽造IDカードを購入したと説明しているとのこと。
警察では、2人を不法薬物及び向精神薬使用、不適当器具・設備所持、飲酒・薬物影響下運転、免許停止中運転、加重違例罪、文書偽造などの罪で送検する方針。
マカオのカジノ入場及び労働年齢制限は、長く成人年齢の「18歳」だったが、2012年11月1日から「21歳」に引き上げられた。ただし、マカオのカジノは基本的に入場無料でドレスコードも緩やかなど比較的オープンなのが特徴で、入口における入場者全員を対象としたIDチェックといった厳格な措置は導入されていない。現状、入口に配置されたセキュリティスタッフが外見から21歳以下と判断した入場者に対して個別IDチェックを実施している。
21歳未満の者がカジノへ入場したことが発覚した場合、本人及びカジノ運営企業の双方についてそれぞれ1千〜1万パタカ(日本円換算:約1万4000〜14万円)、1万〜50万パタカ(約14万〜700万円)の罰金が科される。また、21歳未満がカジノゲームに参加していた場合、ベット金、勝ち金はいずれも没収となり、公庫に納入される。
マカオでは、地元市民(公務員及びカジノ隔離対象者などを除く)もカジノへ入場することができるが、実際には海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの旅客が中心となる。マカオの人口が約65万人なのに対し、訪マカオ旅客数は年間およそ3000万人にも上る。