台風20号が10月15日に香港・マカオへ接近…現地日本総領事館が在留邦人に注意喚起
- 2017/10/15 10:16
- 香港・大湾区
在香港日本国総領事館(管轄エリア:香港及びマカオ)は10月15日朝、台風20号(国際名:カーヌン)が香港及びマカオへ接近中であることを受け、現地在留邦人及び旅行者に向けて注意喚起メールを発出した。
台風20号は同日午前10時(現地時間、以下同)現在、南シナ海の海上にあり、西北西方向に進んでいる。香港天文台は午前8時40分に、マカオ地球物理気象局は午前10時にそれぞれ台風警報シグナルを3から8へ引き上げた。シグナル8が発令されたことを受け、香港とマカオを結ぶ高速船が運休となったほか、香港及びマカオ国際空港を発着するフライトにも影響が及んでいる。地上の公共交通機関についても大半が運転を取りやめるほか、商店もクローズとなり、安全な屋内に待機することが必要だ。
在香港日本国総領事館ではメールの中で、報道及び関係機関から最新情報を収集して災害に備え、懐中電灯・携帯用ラジオ等を手元に置いておくほか、飲料水・食料を備蓄し、家族等に緊急の連絡先を知らせ、事前に避難場所を確認するとともに、必要な場合に安全な場所で待機する等の安全対策を講じること。最新情報の収集に努め,台風による被害が予想される場合には渡航・外出を控える、あるいは日程・移動経路又は訪問地を変更する等、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めること。台風通過後も地盤の緩みに伴う土石流など、予測できない二次災害へ注意すること。万一災害に巻き込まれた場合は、現地の気象当局等が発表する警報等に従って安全確保に努めるとともに、日本の留守家族、在香港日本国総領事館に連絡することなどを呼びかけた。
マカオ地球物理気象局(SMG)の発表によれば、15日午前10時現在、台風20号はマカオの南南東約260キロの位置にあり、時速25キロで西北西へ進んでいる。中心付近の気圧は956ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は時速144km。