マカオ 17年9月貨幣・金融統計公表…通貨供給量前月から下落に転じる

マカオ政府金融管理局は11月6日、今年(2017年)9月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が2.5%上昇、通知預金が3.8%下落となり、M1は前月から2.5%減少。準通貨負債は1.0%下落、通貨供給量M2は1.2%減の5677億パタカ(日本円換算:約8兆0229億円)となった。前年同月との比較では、M1が1.9%、M2が12.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.7%、香港ドルが53.2%、人民元が4.2%、米ドルが8.9%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.3%減の5530億パタカ(約7兆8152億円)、非居民による預金は1.3%減の2578億パタカ(約3兆6433億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.3%増の1883億パタカ(約2兆6605億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は1.0%減の9991億パタカ(約14兆1163億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.6%、51.1%、4.6%、21.6%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.1%上昇の4410億パタカ(約6兆2309億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.9%、64.7%、0.1%、4.8%で、金額にして1317億パタカ(約1兆8608億円)、2852億パタカ(約4兆0296億円)、6億パタカ(約85億円)、210億パタカ(約2967億円)。対外部門への融資は前月から3.6%増の4395億パタカ(約6兆2097億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、31.6%、10.5%、48.2%で、金額にして88億パタカ(約1243億円)、1389億パタカ(約1兆9625億円)、460億パタカ(約6499億円)、2120億パタカ(約2兆9954億円)。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は9月末時点で前月末から1.2ポイント上昇の59.5%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.9ポイント上昇の88.1%。不良債権比率は横ばいの0.3%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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