国際カジノ見本市「MGSエンターテイメントショー2017」開幕…マカオ=日本版IRの最新動向伝えるブースも
- 2017/11/14 13:29
- カジノ・IR
マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のコンベンション内のコタイエキスポホールで11月14日、大型国際ゲーミング(カジノ)見本市「MGSエンターテイメントショー(澳門娯樂展)2017」が開幕した。
MGSエンターテイメントショーは地元マカオのゲーミング(カジノ)機器製造業者の組合にあたる澳門娯楽設備廠商会の主催で2013年にスタート。今年で5回目の開催、会期は16日までの3日間となっている。
MGSエンターテイメントショーには、スロットマシンメーカー及び関連機器やシステム、ゲーミングチップやプレイングカード(トランプ)などのカジノ用品、VIPルームなどを運営するカジノ仲介業者といったゲーミング(カジノ)関連業界のほか、アリババクラウドやSINA(新浪)といったIT、ショービジネス、飲食、サービス、家具、メディア、カジノ関連学科やディーラー養成コースを持つ教育機関まで、世界各地から幅広い企業が出展している。
大型ブースを積極展開しているのがゲーミング(カジノ)マシンメーカー各社だ。中でも、マカオのカジノに次々採用されているLMGと呼ばれるライブ中継型ゲーミングシステムのリーディングカンパニーとして知られる地元マカオのメーカー、LT Game社は会場内最大規模のブースを構えた。LMGのほか、競馬ゲームや日本の技術やアイデアを活用して開発したという画期的な新型スロットマシン「God of the Sea(海神)」なども展示され、来場者の注目を集めている。
日本勢ではジャスダック上場のピクセルカンパニーズ社が「日本IRブース」と銘打ち、約315平米のひときわ目立つブースを出展。ブース内ステージでの日本から招聘した業界の専門家による講演会や日本のIR誘致に名乗りを挙げる自治体の資料配布などを通じ、日本版IRの最新動向をアピールする。また、明日(15日)には酒井法子さんと澳門娯楽設備廠商会のジェイ・チュン会長によるトークショーも予定されている。
また、日本関連ではゲーミングマシンメーカーのアルゼゲーミング、コナミオーストラリア、紙幣識別機のJCMグローバル、ゲーミングチップ製造のマツイアジア、トランプ製造のエンゼルプレイングカードがブース出展。エキジビションホール併設のサミット会場では、日本のカジノ解禁をテーマにした日本及び海外の専門家らによるディスカッションや講演も行われる。
マカオは多くのカジノIR(統合型リゾート)施設が立ち並び、世界一のカジノ売上を誇る。アジアにおけるゲーミング(カジノ)業界の最新トレンドやキーパーソンが一堂に会する大型国際見本市が年に2回開催されることでも知られ、情報や人材ハブとしての存在感を示している。