12年12月の通貨供給量、上昇継続
- 2013/2/5 14:18
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5日、昨年(2012年)12月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持、地元市民の貯蓄総額の伸長と対外融資総額の縮小が重なり、総体銀行預貸率は下落傾向にあると発表した。
【マネーサプライ】
通貨供給が2.4%、通知預金が11.2%のそれぞれ上昇。M1は前月比9.7%増加、準通貨負債は前月と同水準となり、通貨供給量M2は前月比1.1%増の3,744億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が31.1%、M2が25.7%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.3%で前月比、前年比それぞれ0.1%、1.7%のマイナス、香港ドルの比重は55.8%で、前月比0.7%減、前年比1.3%増。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.1%増え、3,668億パタカ。通貨別ではマカオパタカ0.3%、香港ドル2.5%のそれぞれ増、その他通貨は前月からが1.7%の減。非マカオ居民による預金は前月から2.4%減少し、1,281億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は8.5%の増で、457億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.8%増の5,406億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.8%と46.9%。
【融資】
地元個人部門への融資は前月比1.1%増の1,981億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.0%と60.6%で、金額ベースでは614億パタカと1,200億パタカ。対外部門への融資は前月比1.7%減の2,089億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.0%と24.9%で、金額ベースでは20億パタカと519億パタカ。2012年第4季の貸出先としてIT、非貨幣金融機構、ホールセール及びリテール分野への貸出が第3季比で33.7%増となり、逆にレストラン・ホテル及び関連業、製造業への貸出がそれぞれ同15.7%、9.4%下落となった。
【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は12月末時点で前月末と比較して0.4%減の48.0%に。非マカオ居民含む総体預貸率は0.9%減の75.3%。