マカオ政府統計調査局は12月28日、2017年11月の商品貿易統計を公表。

17年11月の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から26.0%増の10.0億パタカ（日本円換算：約140.1億円）。このうち、再輸出は36.4%増の8.4億パタカ（約117.6億円）で、品目別ではカジノ用品が6.5倍の顕著な増加。マカオ製の商品の輸出は9.5%減の1.6億パタカ（約22.4億円）にとどまり、品目別では、たばこ製品が40.3%の大幅減。商品貿易輸入総額は11.3%増の75.7億パタカ（約1060.2億円）。品目別では、建築資材が44.7%、ハンドバッグ及び財布が35.9%のそれぞれ顕著な増加。同月の商品貿易赤字は65.7億パタカ（約920.1億円）。

17年1〜11月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から11.7%増の103.8億パタカ（約1453.7億円）。このうち、再輸出は16.9%増の87.5億パタカ（約1225.5億円）、マカオ製商品輸出は10.0%減の16.3億パタカ（約228.3億円）。輸入総額は5.3%増の679.8億パタカ（約9520.8億円）。商品貿易赤字は576.0億パタカ（約8067.0億円）に拡大した。

17年1〜11月累計の主要輸出先別では、中国本土が21.5%増の19.6億パタカ（約274.5億円）、香港が17.9%増の60.7億パタカ（約850.1億円）、EUが5.9%増の1.8億パタカ（約25.2億円）、米国が17.8%増の1.7億パタカ（約23.8億円）。このほか、ポルトガル語圏諸国は88.2%減の68万パタカ（約0.1億円）。品目別では、非紡績商品が10.5%増の95.4億パタカ（約1336.1億円）。機械設備とパーツが60.3%増の12.3億パタカ（約172.3億円）、電子部品が36.0%減の6.8億パタカ（約95.2億円）。紡績品及び衣類は26.7%増の8.4億パタカ（約117.6億円）。

主要輸入元については、中国本土が4.1%減の227.4億パタカ（約3184.8億円）、ポルトガル語圏諸国が3.0%減の5.9億パタカ（約82.6億円）だった一方、EUが12.9%増の172.7億パタカ（約2418.7億円）に。品目別では、消費財が11.3%増の447.0億パタカ（約6260.3億円）。このうち、ハンドバッグ及び財布が34.9%増の31.3億パタカ（約438.4億円）、小型車及び二輪車が27.5%増の15.1億パタカ（約211.5億円）とプラスだったが、携帯電話は11.8%減の38.9億パタカ（約544.8億円）、建築資材は8.4%減の16.7億パタカ（約233.9億円）とマイナスに。

17年1〜11月の商品貿易総額は前年の同じ時期から6.1%増の783.6億パタカ（約1兆0975.0億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）