マカオ 17年11月貨幣・金融統計公表…通貨供給量前月から上昇継続
- 2018/1/5 11:18
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は1月5日、昨年(2017年)11月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.1%上昇、通知預金が0.4%下落となり、M1は前月から0.1%減少。準通貨負債は1.5%上昇、通貨供給量M2は1.3%増の5885億パタカ(日本円換算:約8兆2561億円)となった。前年同月との比較では、M1が5.9%、M2が13.3%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.5%、香港ドルが53.5%、人民元が4.1%、米ドルが10.0%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.3%増の5738億パタカ(約8兆0499億円)、非居民による預金は3.2%減の2511億パタカ(約3兆5227億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.3%増の1863億パタカ(約2兆6136億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は横ばいの1兆0112億パタカ(約14兆1862億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.9%、51.5%、4.1%、21.1%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.6%上昇の4513億パタカ(約6兆3313億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.6%、65.0%、0.1%、4.5%で、金額にして1338億パタカ(約1兆8771億円)、2935億パタカ(約4兆1175億円)、2億パタカ(約28億円)、205億パタカ(約2876億円)。対外部門への融資は前月から0.2%増の4388億パタカ(約6兆1560億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、32.2%、10.0%、48.0%で、金額にして89億パタカ(約1249億円)、1414億パタカ(約1兆9837億円)、440億パタカ(約6173億円)、2108億パタカ(約2兆9574億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は11月末時点で前月末から0.2ポイント下落の59.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント上昇の88.0%。不良債権比率は横ばいの0.3%。