17年12月の訪マカオ旅客数、対前年8.5%増の約305万人…14年8月以来の単月最多更新

マカオ政府統計調査局は1月23日、昨年(2017年)12月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前年同月から8.5%、前月から7.8%のそれぞれ増となる延べ(以下同)305万3690人で、2014年8月以来となる単月最多を更新した。

17年12月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から5.5%増の163万5305人、日帰り旅客が12.2%増の141万8385人。旅客の平均滞在時間は横ばいの1.2日で、日帰り旅客に限ると0.2日、宿泊を伴う旅客は2.2日だった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、宿泊を伴う旅客は12月まで29ヶ月連続で対前年増を記録。一昨年6月から昨年12月までの間、昨年1、2月を除いて宿泊を伴う旅客が日帰り旅客の数を上回った。

昨年12月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から15.8%増の206万8760人。このうち個人旅客に限ると15.7%増の98万3933人だった。中国本土旅客が全体に占める割合は67.7%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が5.4%減の57万2470人、台湾が6.4%減の8万8591人、韓国が9.0%増の7万7141人、マレーシアが0.8%減の3万4638人、フィリピンが3.3%増の3万2092人、日本が3.5%減の2万8452人。

1〜12月累計の訪マカオ旅客数も前年の同じ時期から5.4%増の3261万0506人で過去最多に。このうち中国本土旅客は8.5%増の2045万4104人で、全体の66.1%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が4.0%減の641万9839人、台湾が1.3%減の107万4525人、韓国が32.0%増の66万2321人、日本が9.4%増の30万0613人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが1月1日に公表した資料によれば、昨年12月の月次カジノ売上は前年同月から14.6%増の226.99億パタカ(日本円換算:約3120億円)、1〜12月累計では19.1%増の2657.43億パタカ(約3兆6531億円)となり、旅客数の増を大幅に上回って推移している。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ウィンパレスの運営会社は4月16日、同IR内にアジ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  5.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun