マカオ、浴室での一酸化炭素中毒事件相次ぐ…死亡者も

マカオ政府衛生局(SSM)は2月4日、2件の一酸化炭素中毒件の通報を受け、このうち1件について死亡者が出たと発表するとともに、市民に対してガス器具を使う際の一酸化炭素中毒防止に努めるよう呼びかけた。

1件目は、同月3日午後9時頃発生。妻の入浴が長いことに気づいた夫が浴室をチェックしたところ、妻が倒れているのを発見し、消防に通報。救急隊員が駆けつけた際、すでに心肺停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。死亡したのは29歳のベトナム人女性。浴室にはプロパンガスの給湯器が設置されていたというが、女性は窓を開けずに入浴していたといい、換気不良から一酸化炭素が浴室内に充満したものとみられる。

2件目は、同日午後11時頃発生。14歳の女性が家族3人が入浴を終えた後に浴室へ入ったが、約10分後に床に倒れているのを家族によって発見し、救急に通報。救急車で病院に搬送され、血液検査の結果、軽度の一酸化炭素中毒と診断された。患者は倒れた時点から意識はあり、容体も安定。現在、入院して治療を受けているとのこと。浴室にはプロパンガスの給湯器が設置されており、患者の家族によれば浴室の窓は適度に開けていたというが、その後のガス供給会社の調査で排気管に問題があったことが判明した。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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