マカオカジノ大手メルコ・リゾーツ&エンターテイメントが17年第4四半期業績発表…増収増益

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角で、国際カジノ・リゾート大手のメルコ・リゾーツ&エンターテイメントは2月8日、昨年(2017年)第4四半期の監査前業績を発表した。

同社発表資料によれば、今年第4四半期の売上高は前年の同じ時期から11.7%増の13.326億米ドル(日本円換算:約1450億円)、営業利益は11.2%増の1.29億米ドル(約140億円)、調整後EBITDAは11.7%増の3.398億米ドル(約370億円)。純利益は87.5%増の8120億米ドル(約88億円)。

同社では、増収要因として、全社のVIPルーム事業及び「スタジオ・シティ マカオ」と「シティ・オブ・ドリームズ マニラ」のマスゲーミング(いわゆる平場)の売上増を挙げ、「シティ・オブ・ドリームス マカオ」の下落分をカバーしたとした。

なお、「スタジオ・シティ マカオ」は2015年10月27日の開業当初はVIPルームを設置しておらず、2016年11月になって新設した。

同社のローレンス・ホー会長兼CEOはプレスリリースの中で、マカオのカジノ売上が3年連続下落した後、2017年に上昇に転じ、対前年約20%増となったとし、市場需要が拡大し、港珠澳大橋の竣工やコタイ地区の開発が進むといった動きがある中、2018年のカジノ売上も力強い成長を遂げるとの見方を示した。

メルコ・リゾーツ&エンターテイメントはマカオ・タイパ島で「アルティラマカオ」、コタイ地区で「シティ・オブ・ドリームス マカオ」及び「スタジオ・シティ マカオ」の大型IR(統合型リゾート)を運営するほか、「モカ」ブランドのスロット専門カジノ施設を市内各所に展開。また、フィリピン・マニラで「シティ・オブ・ドリームズ マニラ」を運営するなど、マカオ以外の市場へも進出。日本市場への進出意欲も示している。

シティ・オブ・ドリームズ マカオ(資料)-2017年1月、本紙撮影

シティ・オブ・ドリームズ マカオ(資料)-2017年1月、本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun