マカオ 18年1月貨幣・金融統計公表…通貨供給量増加継続
- 2018/3/6 21:49
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は3月6日、今年(2018年)1月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が2.7%、通知預金が8.6%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から7.4%増加。準通貨負債は1.9%上昇、通貨供給量M2は2.6%増の6069億パタカ(日本円換算:約7兆9848億円)となった。前年同月との比較では、M1が19.5%、M2が13.1%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.1%、香港ドルが54.1%、人民元が4.1%、米ドルが8.9%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から2.6%増の5916億パタカ(約6兆8862億円)、非居民による預金は1.3%増の2575億パタカ(約3兆3879億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.4%減の1910億パタカ(約2兆5129億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は1.7%増の1兆0401億パタカ(約13兆6843億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.4%、51.3%、3.9%、21.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.1%上昇の4587億パタカ(約6兆0350億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.6%、64.7%、0.1%、4.0%で、金額にして1404億パタカ(約1兆8485億円)、2966億パタカ(約3兆9050億円)、3億パタカ(約39億円)、183億パタカ(約2409億円)。対外部門への融資は前月から1.8%増の4457億パタカ(約5兆8681億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.0%、32.8%、9.1%、49.3%で、金額にして90億パタカ(約1185億円)、1460億パタカ(約1兆9222億円)、406億パタカ(約5345億円)、2196億パタカ(約2兆8913億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は1月末時点で前月末から1.1ポイント下落の58.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント下落の87.0%。不良債権比率は横ばいの0.2%。