マカオで今年2人目の輸入性デング熱感染者確認=患者はマレーシア渡航歴ある男性

マカオ政府衛生局(SSM)は3月8日午後、今年(2018年)2人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島黒沙環地区居住、コタイ地区勤務のマレーシア人男性(38)。2月11日から26日にかけて親族訪問のため単独でマレーシアへ出かけ、マカオに戻った後、3月2日に発熱、頭痛、筋肉痛の症状が現れ、私立のクリニックを受診。6日になって手に発疹が出たことから、7日に総合病院の鏡湖醫院でデング熱検査のため採血を行い、8日にSSM公衆衛生研究所のPCR検査結果が明らかとなり、デング熱1型に感染していることが確認された。SSMでは、患者の渡航歴、症状、検査結果などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとのこと。

患者は同院で入院治療を受けているが、容体は安定しているという。また、マレーシアの親族、マカオの同居人、勤務先の同僚にはデング熱特有の症状は出ていないという。SSMでは、患者の住居及び勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定。

マカオでは昨年(2017年)域内デング熱感染が7例、マカオと隣接する広東省珠海市からの越境労働者の感染例が1例確認された。なお、今年1月24日に確認された1例目の患者もマレーシア渡航歴がある学生だった。

SSMでは、デング熱予防のため、自宅やオフィス周辺で蚊の発生源となる水たまりの除去、流行地の東南アジア地域を訪れる際は淡色の長袖シャツを着用すること、宿泊する場合は空調付きまたは蚊帳などのある施設を選び、外出時は虫除けスプレー等を使用するよう市民に呼びかけている。

マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3200万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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