マカオ 18年2月貨幣・金融統計公表…通貨供給量下落に転じる
- 2018/4/4 10:15
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は4月4日、今年(2018年)2月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が6.0%、通知預金が0.3%のそれぞれ上昇となり、M1は前月から1.5%増加。準通貨負債は0.8%下落、通貨供給量M2は0.5%減の6061億パタカ(日本円換算:約7兆9798億円)となった。前年同月との比較では、M1が11.7%、M2が12.1%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.2%、香港ドルが53.5%、人民元が4.2%、米ドルが9.2%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.7%減の5899億パタカ(約7兆7664億円)、非居民による預金は1.1%減の2547億パタカ(約3兆3533億円)、公共部門の銀行システムへの預金は4.7%増の1974億パタカ(約2兆5989億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.2%増の1兆0420億パタカ(約13兆7187億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.1%、51.8%、3.7%、21.5%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.8%増の4624億パタカ(約6兆0874億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.9%、65.1%、0.1%、4.1%で、金額にして1382億パタカ(約1兆8195億円)、3012億パタカ(約3兆9642億円)、3億パタカ(約39億円)、192億パタカ(約2527億円)。対外部門への融資は前月から0.1%減の4451億パタカ(約5兆8581億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ2.1%、32.7%、8.8%、49.9%で、金額にして91億パタカ(約1198億円)、1453億パタカ(約1兆9123億円)、392億パタカ(約5159億円)、2220億パタカ(約2兆9218億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は2月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の58.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.1ポイント上昇の87.1%。不良債権比率は横ばいの0.2%。