マカオ、国際緊急医療援助隊創設へ…WHOに認証申請

マカオ政府衛生局は4月8日、国際緊急医療援助隊を創設し、1年半のトレーニング期間を経てWHO(世界保健機関)に認証申請を行うと発表した。

申請名義は「中国マカオ」とし、海外で突発的な災害が発生した際、中国衛生当局を通してWHOからの派遣要請に応じる。

隊員は消防局員を含む20人程度を予定。危険を伴う任務であることから、当初は公立医療機関及び消防局の人員から参加者を募るが、将来的にはボランティアの公募も想定しているとのこと。

WHOにおける国際緊急医療援助隊の認証には3段階あり、マカオは入院や手術を伴わない問診サービスサポートを提供する「第1級」での申請を予定しているという。

マカオ政府衛生局の李展潤局長は、今回の国際緊急医療援助隊創設構想について、国際貢献はもちろんのこと、トレーニングやWHOによる認証獲得を通じ、ロジスティックや資材供給能力を含むマカオ自体の危機対応力向上につながるとした。

マカオは昨年8月に大型の台風13号(国際名:ハト)が襲来し、人的、物的にも甚大な被害を受けた。これを受け、ハード、ソフト両面での危機管理対策が進められている。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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