マカオと香港の観光客受入能力比較
- 2013/2/14 11:36
- 香港・大湾区
13日付の本紙WEBニュースでも伝えた通り、春節3日以降多くの中国本土からの観光客がマカオへ押し寄せている状況。春節4日目となる13日も21時時点で各イミグレーションの利用者は37万人を超えた。
14日付地元有力紙「澳門日報」などが報じた。ここ十年の間でマカオを訪れる観光客は急ピッチで増加しており、過去に毎年500万人程度だった旅客数は昨年(2012年)2,800万人、1日平均7万6千人にも達した。休日だけでなく、平日も市内各所で混雑が見受けられ、マカオの観光客受け入れ能力が試されているといえる。
春節4日目となる13日にマカオを訪れた旅客数は15万人超と推定される。聖ポール天主堂跡周辺は身動きできないほどの混雑となったほか、セナド広場周辺やその他観光地、地元市民の生活圏にまで人があふれる状況。ホテル価格は5つ星からバジェットホテルまで総じて高騰した上、満室状態に、市内中心部のレストランや小売店も大盛況だったという。
マカオ同様に中国本土からの観光客が数多く押し寄せる香港。しかし、両都市では面積、人口、社会インフラ等で大きな違いがある(下記数表参照)。人口が少なく、面積も狭いマカオでは、人口1人当たり、1平米あたりに抱える観光客数が非常に大きい。
現時点でマカオの観光客受入能力が限界に近い状況であることから、今後インフラ整備により状況を改善しない限り、大幅な観光客数の伸長は難しいとの声も多く、観光都市マカオとしての持続可能な発展プランの早期実現が期待される。