マカオ 18年4月貨幣・金融統計公表…通貨供給量3ヶ月ぶり増加に転じる
- 2018/6/5 10:39
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は6月5日、今年(2018年)4月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.4%、通知預金が0.2%のそれぞれ下落となり、M1は前月から0.5%減少。準通貨負債は1.3%上昇、通貨供給量M2は1.0%増の6104億パタカ(日本円換算:約8兆2792億円)となった。前年同月との比較では、M1が12.0%、M2が12.3%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.0%、香港ドルが54.2%、人民元が4.5%、米ドルが8.4%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.1%増の5948億パタカ(約8兆0676億円)、非居民による預金は4.2%減の2349億パタカ(約3兆1861億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.5%増の1970億パタカ(約2兆6720億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.3%減の1兆0267億パタカ(約13兆9257億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.4%、52.1%、4.2%、19.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.6%増の4716億パタカ(約6兆3966億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ29.8%、65.4%、0.1%、4.2%で、金額にして1404億パタカ(約1兆9043億円)、3083億パタカ(約4兆1816億円)、3億パタカ(約41億円)、199億パタカ(約2699億円)。対外部門への融資は前月から0.7%増の4686億パタカ(約6兆3559億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、33.0%、8.0%、50.4%で、金額にして90億パタカ(約1221億円)、1544億パタカ(約2兆0949億円)、375億パタカ(約5088億円)、2362億パタカ(約3兆2047億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は4月末時点で前月末から0.4ポイント上昇の59.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.3ポイント上昇の91.6%。不良債権比率は横ばいの0.2%。