マカオの社会保障基金の年間投資リターン約610億円…2017年

6月7日に開催されたマカオ特別行政区立法会の公共財政事務フォローアップ委員会において、昨年(2017年)のマカオ社会保障基金の財政状況および投資リターンが議題となった。

同委員会の麥委員長が政府資料を元に明らかにした内容によれば、昨年のマカオ社会保障基金の総収入は108億パタカ(日本円換算:約1464億円)。内訳はカジノからの助成金及び財政黒字からの充当分が51%、社会保障費及び海外労働者雇用費が6%、利息・投資リターン・為替差益が42%、その他が1%。

昨年はマカオのカジノ売上が上昇に転じたことから、カジノからの助成金及び財政黒字からの充当分が前年から約2割増となった。

総支出は40億パタカ(約542億円)で、このうち94%が社会保障給付と社会補助支出に充てられた。

昨年末時点の社会保障基金の総資産残高は774億パタカ(約1兆0488億円)。

昨年の社会保障基金の投資リターンの平均利益率は6.4%で、前年と比較して明確に改善。なお、2016年第3四半期にポートフォリオの見直しに着手し、2019年までに銀行預金とグローバル・ポートフォリオの比率を6:4から5:5にするとしている。

マカオ社会保障基金ラザロ地区オフィス(資料)-本紙撮影

マカオ社会保障基金ラザロ地区オフィス(資料)-本紙撮影

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