マカオ、新ホテル「モーフィアス」開幕…大型IRシティ・オブ・ドリームズ内=故ザハ・ハディド氏が設計
- 2018/6/15 21:03
- ツーリズム
マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、メルコ・リゾーツ・エンターテインメント(MRE)がコタイ地区の旗艦カジノIR(統合型リゾート)「シティ・オブ・ドリームズ マカオ」の第3期プロジェクトとして建設を進めてきた新ホテル「モーフィアス」が6月15日に開幕した。
ホテルは42階建で、スイート及びヴィラを含む客室数は772室。12台の高速パノラマエレベーターや40階(地上130メートル)に屋外温水プールを設置。マカオ初となる著名フレンチシェフ、アラン・デュカス氏プロデュースのレストランや「ピエール・エルメ」ブランドのバーといった複数のハイエンド料飲施設のほか、人工雪を使った中庭を有するスパ施設やリテールショップも併設する。また、館内には日本の現代美術作家、大巻伸嗣氏の『Echoes Infinity』など、アート作品も多数展示されている。
ホテルの設計は東京・新国立競技場の当初案をデザインしたことで日本でも知名度が高い女性建築家で、2016年4月に急死したザハ・ハディド氏が設立したザハ・ハディド・アーキテクツが担当。ザハ氏の作品らしく、曲線を多用した斬新なデザインが目を引き、マカオの新アイコンとして大きな注目を浴びそうだ。
ちなみに、使用された構造用鋼材はパリのエッフェル塔の4倍相当の2万8000トン、ガラスは絵画『モナ・リザ』12万枚分の面積相当の4万8000平方メートル、コンクリートはオリンピック規格スイミングプール28個分の体積相当の7万0500立方メートル、外装アルミニウム被覆はソーダ缶900万個分相当の5万平方メートルという規模とのこと。
シティ・オブ・ドリームズ マカオの第3期プロジェクトでは、モーフィアスの開幕だけでなく、国際的著名ブランドのショップが並ぶショッピングアーケードも拡張された。モーフィアスの開幕により、シティ・オブ・ドリームズ マカオ併設ホテル数は4軒となった。