マカオ 18年6月貨幣・金融統計公表…マカオ居民による預金は前月から1.5%減
- 2018/8/6 11:51
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は8月6日、今年(2018年)6月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.4%上昇、通知預金が4.4%下落となり、M1は前月から3.5%減少。準通貨負債は1.2%下落、通貨供給量M2は1.5%減の6011億パタカ(日本円換算:約8兆2813億円)となった。前年同月との比較では、M1が12.1%、M2が8.0%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.7%、香港ドルが52.6%、人民元が4.3%、米ドルが9.2%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.5%減の5856億パタカ(約8兆0677億円)、非居民による預金は7.3%増の2583億パタカ(約3兆5586億円)、公共部門の銀行システムへの預金は0.3%減の1990億パタカ(約2兆7416億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.8%増の1兆0428億パタカ(約14兆3665億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.1%、51.4%、4.1%、20.9%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.0%増の4789億パタカ(約6兆5977億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ30.5%、65.2%、0.1%、3.7%で、金額にして1459億パタカ(約2兆0100億円)、3121億パタカ(約4兆2998億円)、4億パタカ(約55億円)、176億パタカ(約2425億円)。対外部門への融資は前月から4.7%増の5024億パタカ(約6兆9215億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.9%、36.5%、6.0%、49.8%で、金額にして93億パタカ(約1281億円)、1836億パタカ(約2兆5294億円)、301億パタカ(約4147億円)、2503億パタカ(約3兆4483億円)。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は6月末時点で前月末から1.3ポイント上昇の61.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.9ポイント上昇の94.1%。不良債権比率は横ばいの0.2%。