2020年にマカオの1人あたりGDPがカタール抜き世界一へ…IMF予測

このほどIMF(国際通貨基金)が公表した最新版の世界経済予測データを元に、8月7日から8日にかけて、香港のサウスチャイナモーニングポスト紙やマカオの英字通信社マカオニュースエージェンシーはマカオの1人あたりGDPが2020年に世界一になる見通しだと相次いで報じた。

報道によれば、2018年のマカオの1人あたりGDPは12万2489米ドル(日本円換算:約1350万4167円)で、カタールの12万8702米ドル(約1418万9138円)に次ぐ世界2位。2019年はカタールが13万3357米ドル(約1470万2343円)、マカオが13万3161米ドル(約1468万0734円)となり、マカオがカタールに肉薄。その後、2020年にはマカオが14万3116米ドル(約1577万8253円)で、カタールの13万9151米ドル(約1534万1119円)を上回り世界一に。さらに、マカオは2023年ま2位カタールとの差を徐々に広げながらトップの座を維持する見通しとした。2023年の予測数値はマカオが17万2680米ドル(約1903万7625円)、カタールが15万8117米ドル(約1743万2083円)で、圧倒的な差がつくとしている。

マカオ経済の大黒柱となるのがカジノ産業だ。マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、同年8月から今年7月まで24ヶ月連続で対前年プラスを維持している。

昨年通期の累計カジノ売上は2657.43億パタカ(約3兆6240億円)で、前年同期比19.1%増。マカオの年間カジノ売上が対前年プラスとなるのは2013年以来、4年ぶりのこと。マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億パタカ(約4兆9196億円)だった。2017年は2011年とほぼ同水準。

マカオの面積は約30平方キロメートル、人口は約65万人(海外労働者が約3割)、年間インバウンド旅客数は約3200万人(中国本土からの旅客が約7割)、カジノ施設数は約40軒。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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