港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設で消防訓練実施…開通予定日は現時点で未発表

中国が国家プロジェクトとして推進している香港と珠海(広東省)、マカオの三地をつなぐ「港珠澳大橋(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)」。

現時点で具体的な開業時期は未発表だが、すでに通行料金が発表されており、橋を往来するシャトルバスの運営会社も決まるなど、いよいよ佳境を迎えている。

マカオ政府消防局は9月21日午前、マカオ半島の北東沖に造成された人工島上にある港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設において、大規模な消防訓練を実施。施設1階にある出境ホールの機械室で火災が発生し、大量の煙が発生したというシナリオで実施され、消火、避難誘導、負傷者の搬送などの手順の確認が行われた。

訓練には消防局の緊急車両8台、30人の隊員を含め、マカオ税関、保安部隊、治安警察局ら関係部門から155人が参加。訓練はスムーズに進み、各方面の連携も良く、予定していた通りの目的と効果を達成できたとのこと。

港珠澳大橋は香港と珠海、マカオの間のY字型のルート、全長約55キロを複数の海上橋と海底トンネルで結ぶ世界最長の架橋計画の一つで、2009年に着工した。自動車専用道路(6車線)で、鉄道用の設備はない。

港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設で実施された消防訓練の様子=2018年9月21日(写真:マカオ消防局)

港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設で実施された消防訓練の様子=2018年9月21日(写真:マカオ消防局)


建設中の港珠澳大橋。手前がマカオ側イミグレーション施設群の建つ人工島(資料)=2016年7月-本紙撮影

建設中の港珠澳大橋。手前がマカオ側イミグレーション施設群の建つ人工島(資料)=2016年7月-本紙撮影

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