マカオのカジノで電子バカラマシンから約48万円分の現金引換券を強奪した中国人の男逮捕…プレイ中の男性に言いがかりつけ横取り

中国の建国記念日にあたる国慶節の大型連休(10月1〜7日)を迎え、マカオのカジノ施設も昼夜を問わず中国人ギャンブラーで大賑わいの状況が続いている。

マカオ司法警察局は10月5日、同月3日にマカオ半島新口岸地区のカジノ施設に設置されている電子ゲーミングマシンでプレイ中の客から3万3000香港ドル(日本円換算:約48万円)相当のキャッシュバウチャー(現金引換券)を強奪した上、軽傷を負わせたとして、中国本土出身の男(56)を強盗傷害容疑で逮捕したと発表。

警察によれば、3日午後4時頃、被疑者は電子バカラマシンで一定時間プレイした後、その場を離れ、別のマシンでプレイに興じていたという。その後、午後6時10分頃、被疑者が最初にプレイしていた戻ったところ、別の男性客がマシンでプレイ中だったが、被疑者が「マシン内に残っている5000香港ドル(約7万円)分の現金ポイントは自分が残したものだ」などと言いがかりをつけ、強引に引き出しボタンを押し、プリントされたマシン内にあった全額にあたる3万3000香港ドル(約48万円)分のキャッシュバウチャーを奪い逃走。この際、2人の間でもみ合いとなり、男性客が頭部および顔面に軽傷を負った。男性客はカジノの警備スタッフに通報し、駆けつけた警察官によって被疑者の身柄が拘束され、キャッシュバウチャーの奪還に成功したとのこと。

司法警察局が監視システムの映像などを分析した結果、被疑者は最初に当該マシンでプレイを終了した際、マシンの引き出しボタンを押し、マシン内に残っていた全額分のキャッシュバウチャーを手にしてから移動していたことが確認されたといい、根拠のない言いがかりをつけての犯行を裏付けるものとした。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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