マカオ 18年9月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から1.6%の約15.1兆円

マカオ政府金融管理局は11月5日、今年(2018年)9月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から3.2%増、通知預金が5.3%減となり、M1は前月から3.6%減少。準通貨負債は1.4%上昇、通貨供給量M2は0.8%増の6264億マカオパタカ(日本円換算:約8兆7857億円)となった。前年同月との比較では、M1が13.1%、M2が10.3%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.0%、香港ドルが51.7%、人民元が4.3%、米ドルが11.0%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.7%増の6105億マカオパタカ(約8兆5627億円)、非居民による預金残高は3.3%減の2442億マカオパタカ(約3兆4251億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は2.1%増の2237億マカオパタカ(約3兆1376億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.6%増の1兆0784億マカオパタカ(約15兆1253億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.7%、51.6%、3.9%、21.8%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から2.7%増の4915億マカオパタカ(約6兆8951億円)。対外民間部門への融資は前月から2.0%減の4929億パタカ(約6兆9147億円)。民間部門へ融資額は合計で0.3%増の9844億マカオパタカ(約13兆8098億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.1%、50.5%、3.2%、26.9%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は9月末時点で前月末から0.9ポイント上昇の58.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2ポイント下落の91.3%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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