マカオ国際空港、日本路線の旅客数対前年15%増…訪日客がけん引=18年1〜9月累計

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMが11月5日に公表した資料によれば、今年(2018年)1〜9月累計の同空港の出入境者数は前年の同じ時期から17%増だったとのこと。

路線別の利用者数は、中国本土線が36%、日本線が15%のそれぞれ増で、韓国線は0.06%のわずかな下落だったという。通年の旅客数については、過去最多を記録した前年からさらに100万人以上の上乗せとなる延べ820万人に達する見込みとした。

なお、今年1〜9月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.3%増の2581万3264人。このうち、日本からは3.3%減の24万0847人にとどまっていることから、マカオ国際空港を発着する日本路線の旅客増は、訪日客がけん引しているものとみられる。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。

近年、同空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年(2017年)の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。

旅客増への対応については、すでに今年8月までの旅客ターミナルビル北側拡張部の運用開始などに伴い780万人にまで増強済み。さらに、同月末には旅客ターミナルビル南側拡張計画(設計及び建設工事)の公開入札を開始しており、完成時のキャパシティは1000万人まで拡大となる。

マカオと日本の間の定期便については、マカオ国際空港をハブとするマカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便。

マカオと日本を往来する場合、マカオ国際空港だけでなく、香港国際空港を経由するルートも一般的となっている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun