港珠澳大橋開通後1ヶ月のマカオ側イミグレーション経由出入境者数80万人…85.4%が香港との往来=海路は2割減
- 2018/11/26 9:02
- 香港・大湾区
中国が国家プロジェクトとして推進してきた香港と珠海(広東省)、マカオの三地をつなぐ「港珠澳大橋(ホンコン・ジュハイ・マカオ・ブリッジ)」が10月24日午前9時に正式開通した。
マカオ半島北東沖に造成された人工島上にあるマカオ側イミグレーションからは、香港及び珠海との間をそれぞれ往来することができる。香港へはシャトルバスで約40分、珠海へはイミグレーションビル内の徒歩移動で済む。
マカオ治安警察局は11月25日、大橋が開通した10月24日から1ヶ月間(11月23日まで)の港珠澳大橋マカオ側イミグレーションを経由した出入境者数データを公表した。1ヶ月間の総出入境者数は約80万人超(延べ、以下同)に上り、このうち香港との往来が約69万人で、全体の85.4%を占めたという。珠海との往来は12.5%の約10万人。このほか、11月24日の単日出入境者数が約3万4000人に達し、開通後最多を記録したとのこと。
10月24日から1ヶ月間のマカオと香港の往来については、港珠澳大橋マカオ側イミグレーションと従来の主要ルートだった海路の玄関口となる外港フェリーターミナル、タイパフェリーターミナルの合計で前年の同じ時期から12.6%増となった。一方で、外港フェリーターミナル経由の出入境旅客数は同20.7%減、タイパフェリーターミナルでは19.9%減に。大橋の開通により、旅客の分散が進んだといえる。
なお、港珠澳大橋開通後1ヶ月のマカオ側イミグレーションの通関状況は概ねスムーズだったとした。