マカオ、観光名所「ラザロ地区」もストリートパフォーマーに開放へ…政府文化局が認可場所に追加、事前登録必要

マカオ政府文化局(ICM)では、マカオ各所における文化的ムードの醸成を強化するため、2016年に「藝遊計画(バスキングプログラム)」を立ち上げ、事前登録や認可場所などのルールを設けた上、内外のパフォーマーに参加を呼びかけて、様々なストリートパフォーマンスを誘致してきた。

これまでの認可場所は、マカオ半島の南灣湖畔にあるアニム・アルテ・ナンワン、マカオ半島の旧市街地にある世界遺産・モンテの砦のガーデン部分、タイパ島の龍環葡韻エリアで、いずれも著名な観光スポットにあたる。

ICMは12月25日、これまでに参加したパフォーマー、市民、インバウンド旅客のいずれからも高い支持を得ることができ、認可場所周辺における文化的ムードの盛り上がりも確認できたとし、来年(2019年)1月1日から、新たに認可場所を1箇所追加すると発表した。

新たに認可場所となるのは、マカオ半島の旧市街地に位置し、美しい南欧風の街並みが残るフォトジェニックなエリアとして観光客から人気が高いラザロ地区。ストリートパフォーマンスが可能となる時間帯いは毎週土曜日、日曜日、パブリックホリデーの午後2時から6時までとなる。パフォーマンスを行う場合は、事前にマカオ政府文化局へパフォーマーとしての登録申請を行い、登録者カードを受け取った上で、現場の担当者にカードを提示して時間と場所の調整を受ける必要がある。同一時間帯にパフォーマンスを行うことができるのは1人または1組1〜2人まで。

なお、現行のパフォーマー登録カードの有効期限は今年末(2018年12月31日)までとなっており、同局では来年以降にパフォーマンスを行う意向がある場合、更新または新規登録の手続きをするようパフォーマーらに呼びかけている。手続きはマカオの有人窓口またはインターネットでも受け付けているとのこと。

マカオ・ラザロ地区(資料)–本紙撮影

マカオ・ラザロ地区(資料)–本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun