マカオの文化財建築物「観音堂」が無許可で改装工事…文化遺産保護法に抵触

このほど、マカオ半島北部にある仏教寺院で、文化遺産保護法の対象となっている「普済禅院(通称:観音堂)」で当局の許可なく改装工事が行われていたことが判明した。

文化遺産保護法では、改装工事を実施する場合、事前に当局と意見のすり合わせを行い、許可を得てから着手するよう規定されている。

同法を所管する文化局は1月14日に発表した内容によれば、同月9日に同局と寺院の代表者が会談し、工事を中止して法律に基づいた対応をするとの合意がなされたというが、実際にはその後も合意を無視して工事が続いていたとのこと。文化局では、文化遺産を破壊につながる行為で、刑事犯罪にあたるものだとし、14日に警察に通報するに至ったとした。

旅遊局の観光案内資料によれば、普済禅院は慈母観音を祀り、13世紀に創設され、現在の建物は1627年にまで遡るという。境内に初の米清間条約となるモンハ条約(1844年)が締結された際に使用された石のテーブルがあることでも知られる。

「普済禅院(観音堂)」(資料)=2019年1月1日本紙撮影

「普済禅院(観音堂)」(資料)=2019年1月1日本紙撮影

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