マカオ警察が旧正月前後の警戒取り締まりスタート

マカオでは、2月5日に春節(旧正月)を迎える。例年、旧正月シーズンには多くの観光客がマカオを訪れ、観光名所周辺を中心に多くの人出で賑わう。一方で、犯罪を機会と捉える不法分子も存在することから、マカオ警察は毎年この時期に警戒を強化して臨んでいる。

マカオ警察総局は1月15日、同日から日本の歳末警戒取り締まりにあたる「冬防行動2019」の展開をスタートしたと発表。警察総局の総指揮の下、治安警察局と司法警察局、さらに税関が初参加し、多方面の安全上の問題及び違法行為の予防と撲滅を図るとした。

予防については、警察側から地域コミュニティへ積極的にアプローチし、窃盗、空き巣、詐欺、麻薬といった犯罪に関する最新の手口についての情報提供を行うとともに、治安状況などに関するヒアリングを行い、情報交流を通じて治安維持効果を高めるとした。

犯罪取り締まりについては、セキュリティブラックスポット、カジノ及びその周辺、バス停等の人が集まる場所を中心に警察官を増員して巡回及び身分証確認といった任務にあたり、窃盗、密航、売春、非合法両替といった各種違法行為への対応を強化。また、飲酒運転等の危険行為対策として検問も強化するとのこと。

このほか、イミグレーション施設及び観光名所周辺における交通整理、緊急事態発生時の救援プランの準備も十分に整えているという。

警察総局では、市民及びインバウンド旅客に安心して春節ムードを満喫してもらえるよう、生命、財産の安全を守る各種取り組みに全力を尽くすとした。

マカオ警察による旧正月前後の警戒取り締まりの一環で実施された路線バス乗客全員に対する身分証チェックの様子=2019年1月15日(写真:マカオ警察総局)

マカオ警察による旧正月前後の警戒取り締まりの一環で実施された路線バス乗客全員に対する身分証チェックの様子=2019年1月15日(写真:マカオ警察総局)

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