マカオ観光警察が24時間オープンのサービスセンター開設…世界遺産が密集する歴史市街地区の一角
- 2019/1/23 9:40
- ツーリズム
マカオは人口約66万人、面積30平方キロという小さな街だが、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの訪マカオ旅客数が年間3000万人を超えるアジア有数の観光都市として知られ、名所旧跡及び大型カジノIR(統合型リゾート)周辺の防犯対策や秩序管理が課題となっている。
マカオ治安警察局は1月22日、世界遺産・聖ドミニコ教会に隣接するビル内に「治安警察局南灣警司處分站/観光警察サービスセンター」を開設した。セナド広場や聖ポール天主堂といった世界遺産をめぐる主要観光ルート上にあたる。24時間オープンで、市民及び旅客からの通報、問い合わせ、遺失物報告、遺失物拾得報告などを受け付ける。
治安警察局の梁文昌治安警察局局長は開幕式のスピーチの中で、昨年(2018年)の総出入境者数は前年から5.9%増の1.79億人、インバウンド旅客数は10%増の3584万人に達したと述べた。また、同局では2017年に観光警察隊を設立し、2018年から車両内でサービスを展開する移動警務室を投入してきたが、今回の固定サービスセンター開設によって現場における警察業務を強化できるとし、観光名所周辺の良好な治安環境の維持につながるとの期待を示した。
マカオ観光警察は人混みの中でも目立つよう工夫された独特のデザインの制服を着用し、不審物の処理などプロフェッショナルな警務知識のほか、高い語学力を有する人材を中心に構成され、観光スポットに関する案内をはじめとした現場で高品質のサービスを提供するためのトレーニングも受けているという。