マカオのタクシー運転手が覚せい剤使用して営業運転…乗客の通報で発覚

マカオ治安警察局が2月11日に発表した内容によれば、同月9日午後2時頃、マカオ国際空港からマカオ半島北部の祐漢エリアまでタクシーを利用した市民から運転手の男が独り言、鼻をすする、頭を揺らすといった不審な行動をしており、違法薬物を使用していたのではないかとする通報があったという。

同局では、通報を受けてタクシーの捜索に着手し、同日午後5時、コタイ地区において発見。運転手は警察署で実施した飲酒検査をパスし、警察官とのやり取りも正常だったというが、興奮気味で、表情に異常が見受けられたことから、医療機関で薬物検査を実施したところ、アイス(シャブ)と呼ばれる覚せい剤に陽性反応が確認された。

運転手は警察の調べに対し、2月4日に中国本土で覚せい剤を購入、使用し、6日にマカオに戻ったが、9日の乗務当日には使用していないと話しているという。運転手の年齢は20代で、昨年(2018年)にぼったくり行為で3回の検挙歴があったとした。警察は運転手を薬物影響下運転罪で起訴し、検察院へ送致したとのこと。

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

マカオ治安警察局(資料)-本紙撮影

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