マカオ経済局が春節GWの地元飲食・小売業への経済効果調査結果公表…全体平均で客足12%、売上8%のそれぞれ増
- 2019/2/19 16:41
- 産業・経済
マカオ政府経済局は2月19日、中国本土で大型連休となる春節ゴールデンウィーク期間中の地元飲食・小売業の経営状況を把握するため市内主要エリアにある1420軒の飲食店及び小売店を対象に実施したアンケート調査結果を公表。
客足については、55%の店舗が「平日と比較して増加した」と回答し、平均増加率は32%だった。特に客足が伸びたエリアとして、コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)、タイパ島のタイパヴィレッジ、マカオ半島の白馬行、セナド広場、南灣、新馬路、司打口、福隆新街、聖ポール天主堂跡周辺が挙がった。一方、客足は「変わらずだった」とした店舗は29%、「減少した」も16%あり、全体平均での客足の増加率は12%となった。
売上については、49%の店舗が「平日と比較して増加した」と回答し、平均増加率は27%だった。売上の増加率が高かった店舗ジャンルとして、洋服・靴、革製品、食品系土産、記念品、飲食、コスメティック・衛生用品が挙がった。中でも、増加率が最高だったのは洋服・靴で、16.5%に達した。なお、売上は「変わらずだった」とした店舗は35%、「減少した」も16%あった。売上増加率が高かったエリアは、タイパヴィレッジ、コタイ地区の大型IR、司打口、福隆新街、白馬行、セナド広場で、タイパヴィレッジは29.7%にも達した。全体平均での売上の増加率は8%。
総括として、客足、売上ともに平日と比較して増加が見受けられ、地元飲食・小売業に経済効果があり、特にタイパヴィレッジ、コタイ地区の大型IR、司打口、福隆新街、白馬行、セナド広場周辺の店舗で顕著で、客足と売上は比例していることが明らかとなったとした。
マカオ政府旅遊局(MGTO)が治安警察局提供データをもとに発表した春節GW(2月4〜10日の7日間)のインバウンド旅客数は前年同期から26.6%増の121万3487人、中国本土旅客に限ると25.6%増の89万9290人で過去最多記録を更新。全体に占める中国本土旅客の割合は74.1%だった。