マカオ、19年1月のインバウンド旅客数342.5万人…対前年24.9%増=陸路及び日帰り旅客が牽引

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移している。マカオ政府統計調査局は2月26日、今年(2019年)1月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表した。

今年1月のインバウンド旅客数は前年同月から24.9%増、単月最多を記録した前月からは4.1%減となる342万5126人(延べ、以下同)だった。

今年1月のインバウンド旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客は前年同月から10.7%増の164万1368人、日帰り旅客が41.8%増の178万3758人。全体に占める日帰り旅客の割合が6.2ポイント上昇の52.1%に達したことを受け、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.1日短い1.2日に。宿泊を伴う旅客に限ると0.1日延びて2.2日、日帰り旅客は横ばいの0.2日だった。

国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から29.9%増の250万4494人。個人旅客に限ると45.2%増の130万1406人。中国本土旅客が全体に占める割合は73.1%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が21.7%増の53万3740人、韓国が1.6%増の9万9463人、台湾が3.9%増の8万6860人、日本が11.0%増の3万0578人。

入境ルート別では、港珠澳大橋が加わった(昨年10月24日開通)こともあり、陸路が60.3%の大幅増となる252万8646人。内訳は、マカオ半島北部の關閘が33.1%増の181万9447人、港珠澳大橋が44万3908人。一方、港珠澳大橋という新たな競合ルートが現れたこともあり、海路は35.1%減となる58万3542人にとどまった。空路は17.9%増の31万2938人。

昨年通期のインバウンド旅客数は前年から9.8%増の3580万3663人で、前年に続き過去最多を更新。国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年から13.8%増の2526万0556人。中国本土旅客が全体に占める割合は70.6%だった。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが2月1日に公表した資料によれば、今年1月の月次カジノ売上は前年同月から5.0%、前月から5.8%のそれぞれ減となる249.42億マカオパタカ(日本円換算:約3410億円)で、インバウンド旅客数増による効果は限定的だったことが伺える。

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun