マカオ、19年2月蚊の繁殖指数7.9%…平年比5.9ポイント高=当局がデング熱等への注意と防蚊対策呼びかけ
- 2019/3/5 8:37
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は3月4日、今年(2019年)2月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で7.9%となり、平年より高い水準だったと発表した。
SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約890個を設置し、月次で統計データを収集している。
2月の繁殖指数7.9%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である2.0%を5.9ポイント上回った。地区別ではマカオ半島の筷子基地区で9.4%、黒沙環地区で6.5%、沿岸地区で17.7%、風順堂地区で10.9%、塔石地区で5.4%、タイパ島海洋区で8.0%、タイパ島湖畔区で4.8%、空港で5.3%、コロアン島で7.9%となり、平年を上回った。港珠澳大橋マカオ側イミグレーションはゼロだった。
SSMでは、デング熱やジカ熱を媒介するヒトスジシマカはマカオに生息しており、直近でも複数の輸入性デング熱感染例が確認されていることから、住民に対してその発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。また、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。
近日、マカオでは気温が上昇し、ヒトスジシマカの発生に有利な条件となっていることから、市政署とともに防蚊対策を強化して臨んでいる。今年に入って以降、マカオで確認されたデング熱感染例は3例あり、いずれも輸入性のものだった。