マカオの18年末の人口66万7400人…対前年2.2%増=海外労働者が全体の3割弱、中国本土からの移民は3年連続減
- 2019/3/6 17:38
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は3月6日、昨年第4四半期(2018年10〜12月期)の人口統計を発表。
昨年第4四半期末の時点のマカオの総人口は、前年の同じ時期から2.2%増の66万7400人。全体の53.1%が女性。年齢別では65歳以上が全体の11.1%(+0.6ポイント)、15〜64歳が75.7%(-1.0ポイント)を占めた。マカオでも高齢化が進んでおり、人口老化指数は84.1%(+1.1ポイント)で、22年連続の上昇となった。
総人口から海外労働者と海外学生(いずれも中国本土、香港、台湾を含む)を除いた地元住民の数は1.6%増の54万8200人。このうち53.2%が女性。年齢別では65歳以上が全体の13.5%、0〜14歳が16.1%。高齢者負担率は19.2%で、15〜64歳の人口およそ5人あたりで1人の高齢者を支えることになる。
昨年通期の新生児数は前年から9.3%減の5925人で、人口1000人あたりの出生率は9.0(-1.1ポイント)。新生児の性別比は117.2で、100人の女児に対して男児が117.2人。
死亡人数は2.5%減の2069人で、このうち56.6%が男性。人口1000人あたりの死亡率は3.1(-0.2ポイント)。死因のうち、がんが39.5%、脳血管疾患が9.2%、肺炎が8.7%を占めた。
海外労働者数は5.0%増の18万8480人で、総人口に占める海外労働者の割合は28.2%。ホテル・飲食業に従事する海外労働者数は3.7%増の5万3063人、建設業はほぼ横ばいの3万0128人。
中国本土からの移民数は16.0%減の3532人で、3年連続の下落となった。中国本土からの移民のうち、女性が占める割合は65.1%。
婚姻登録数は1.1%減の3842件。男性と女性の初婚年齢中位数はそれぞれ29.2歳(+0.4歳)、27.6歳(+0.1歳)。離婚登録数は4.4%増の1544件で、夫婦双方の協議による「合意離婚」が94.2%を占めた。
マカオの面積はおよそ30平方キロメートル、年間インバウンド旅客数はおよそ3580万人で、極めて人口密度の高い状態が続いている。