MGMチャイナ純利38%増―2012年度業績発表

MGMマカオを傘下に持つMGMチャイナ(美高梅中國控股有限公司)は20日、2012年度の業績発表を行い、純利は前年比38%増となる45億香港ドルに達した。1株あたり1.02香港ドルの期末特別配当を行う。

2012年度のグループ総収益はマスゲーミングフロアのゲーミングテーブル及びスロット機の売上増が貢献し、前年比7%増となる218億香港ドルを記録。税引前調整後EBITDAは前年比10%増の55億香港ドルとなり、マスゲーミングフロアからの売上の伸びにより、利益率は0.6%良化して25.5%となった。

また、新規カジノ開業により競争が激しさを増す中、同グループの市場占有率は約10%を維持しているとしている。

マスゲーミングフロアにおける売上高は24%増加し、マカオ半島の平均増加率の16%を上回る結果に。2012年については第4季の業績が最も良く、賭け金で13%、売上で36%増加した。スロット機についてもマーケット平均を上回る伸びを示しており、全年の賭け金で35%増、第4季については37%増となった。同グループの利益におけるマスゲーミングフロアのゲーミングテーブル及びスロット機の占める割合は前年の約50%から、2012年には約60%に伸長。

一方、VIPルームにおける売上も維持しているとのこと。2012年は施設2回のVIPルームを拡大し、ジャンケットターンオーバーが6%増。2013年第2季には新たにジャンケット1社を増やす予定という。

ホテルの客室稼働率は97.8%と高水準。1客室あたり収益(REVPAR)は2,097香港ドル。

コタイ地区の新リゾート建設計画については、2013年1月にマカオ政府から土地使用権を獲得。建築平面図についても認可済みという。来月、鍬入れ式を行い、2016年初頭から中頃にかけての開業を目指す。コタイ地区新リゾートの規模はホテル客室数1,600室、最大500台のゲーミングテーブル、2,500台のスロット機を予定。建設予算は200億香港ドル。総面積の85%を飲食、リテール、エンタテインメント施設等の非ゲーミング要素が占める見込み。

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

MGMマカオ(資料)―本紙撮影

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