マカオ、5日連続ではしか感染者確認…今年計16人に=衛生当局が院内感染拡大の医療機関に管理厳格化要求

マカオ政府衛生局(SSM)は3月23日に記者会見を開き、同日新たに2人のはしか感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は5日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計16例に上る。

SSMによれば、近日、私立総合病院の鏡湖醫院に勤務する医師1人と看護師の4人、同院へ診察に訪れた患者2人の感染が確認され、いずれも院内で輸入性のはしか感染者との接触による集団感染と認められ、今後も患者が増える可能性が排除できないとし、同院に対して管理厳格化を要求したとのこと。

23日に新たに確認された2例の内訳は、ベーカリーショップ勤務のフィリピン人男性(30)と鏡湖醫院に勤務する看護師1人だったという。前者は予防接種を受けておらず、潜伏期間中にフィリピンを訪れており、現地ではしか感染者との接触があったと話しているという。後者は3月7日の勤務中にはしか患者と接触しており、予防接種は受けていたとのこと。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとした上、病院や学校における感染拡大を防ぐため、予防対策についての情報発信を強化したことを明らかにした。マカオでは、はしかのワクチンは充足しているとのこと。予防接種をすることで、仮に感染した場合でも症状は軽くなるとし、未接種または接種状況が不明の人に対し、早めの接種を呼びかけた。

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

マカオの大型総合病院として知られる鏡湖醫院(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun