マカオ税関、市内の複数小売店から未納税の密輸たばこ1125箱押収…「運び屋」などから買い取り販売
- 2019/3/24 18:09
- 社会・政治
澳門海關(マカオ税関)と衛生局たばこ管理事務所は市民からの通報などを受け、3月20日から22日にかけて、未納税の密輸たばこ取り締まりのため、市内の小売店など19ヶ所に対する立入検査を実施したと発表。
このうち、6つの店舗で警告表記のない密輸品と疑われるアイコス用ヒートスティック含む紙巻きたばこ製品合計1125箱(2万2500本)を発見。いずれも有名な銘柄で、税金未納額は3万4000パタカ(日本円換算:約46万2400円)に上るという。
その後、税関が店の関係者6人の身柄を税関本部へ移して調査を実施。当該商品は、いわゆる運び屋や旅客が主に中国本土からハンドキャリーでマカオに持ち込んだもので、店舗が買い取り、再販売していたという。税関は、全員を対外貿易法違反で起訴する方針。また、衛生局でも女をたばこ予防・コントロール条例違反で処分するとした。
税関では、徴税制度と社会秩序を守るため、今後も未納税の密輸たばこに対して取り締まりを強化して臨むとし、疑わしい人物や商品を見かけた場合に、速やかに通報するよう市民に呼びかけた。
近年、マカオではたばこ製品の値上げや禁煙エリアの拡大が続いている。直近では、2015年7月にたばこ消費税の増税が実施されると同時に、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの免税持ち込み範囲についても、従来の紙巻きたばこを現状の100本(5箱)から19本、葉巻を10本から1本、刻みたばこは100グラムから25グラムとする大幅な縮小が図られた。内外価格差を利用した安いたばこの流入を防ぐべく、税関でのチェックも強化されている。