マカオ、返還20周年記念紙幣発行へ

マカオは今年(2019年)12月20日に返還(中国復帰)20周年の節目を迎えることから、記念イベントも多数計画されている。

マカオ特別行政区行政会は3月28日、「マカオの祖国復帰20周年祝賀20マカオパタカ紙幣の発行」に関する行政法規草案がまとまったと発表。20パタカは日本円換算でおよそ270円。

草案の内容によれば、マカオの法定通貨、マカオパタカ紙幣の発券銀行である中国銀行(Banco da China)と大西洋銀行(Banco Nacional Ultramarino)の2行に対し、それぞれ500万枚ずつの発行を許可するとしている。

同時にデザイン案も発表された。表面はマカオの海岸線をバックに、マカオ返還にあたって中国国務院から寄贈されたオブジェ「盛世蓮花」と各銀行の本社ビルを配し、通貨発券銀行とマカオ特別行政区の共同成長を、裏面はマカオ歴史市街地区の町並みをバックに、昨年10月に開通した香港とマカオ、珠海を結ぶ港珠澳大橋の「中国結」と名付けられた斜張橋をメインとし、マカオ独特の歴史的バックグラウンドと文化的魅力、マカオと中国本土の経済・文化的交流をそれぞれ表現したとのこと。

返還20周年記念紙幣の引き換えは今年下半期に事前予約方式で実施予定としている。

マカオ返還20周年記念紙幣。左が中国銀行版、右が大西洋銀行版(図版:マカオ特別行政区行政会)

マカオ返還20周年記念紙幣。左が中国銀行版、右が大西洋銀行版(図版:マカオ特別行政区行政会)

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