マカオ、19年3月のカジノ売上3548億円…対前年0.4%減=1〜3月累計0.5%減の1兆0455億円
- 2019/4/1 14:20
- カジノ・IR
マカオ政府博彩監察協調局は4月1日、今年(2019年)3月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月から0.4%減、前月から1.8%増となる258.40億マカオパタカ(日本円換算:約3548億円)だったとする最新統計を公表した。
マカオの月次カジノ売上は2014年6月から2016年7月まで26ヶ月連続で前年割れだったが、2016年8月から2018年12月まで29ヶ月連続で対前年プラスを維持。その後、今年1月は30ヶ月ぶりにマイナスとなり、2月は上昇へ転じるも、3月は再びマイナスとなった。
今年1〜3月累計のカジノ売上は前年の同じ時期から0.5%減の761.52億マカオパタカ(約1兆0455億円)で、マイナス幅は前月から変わらず。
今年1月1日からカジノフロア内の全面禁煙化が実施され、これまでハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームは分煙だったが、今年に入って以降は所定の喫煙ルーム内のみで喫煙が認められるかたちとなり、プレイしながら喫煙することが不可能となった。これによって、一部のギャンブラーがマカオ以外に流出した可能性があるとし、カジノ売上の停滞と因果関係を指摘する見方もある。
なお、2018年通期のカジノ売上は対前年14.0%増の3028.46億マカオパタカ(約4兆1589億円)。2年連続の対前年プラスで、4年ぶりに3000億パタカの大台を回復した。
マカオの年間カジノ売上は21世紀に入って以降、2013年まで右肩上がりに上昇。ピークにあたる2013年の売上は3607.49億マカオパタカ(約4兆9540億円)だった。対前年4年ぶりのプラスに転じた2017年の売上は2011年と、2018年については2012年とそれぞれほぼ同水準。
【資料1】2019年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:249.42億マカオパタカ=約3425億円(5.0%減)
・2月:253.70億マカオパタカ=約3484億円(4.4%増)
・3月:258.40億マカオパタカ=約3548億円(0.4%減)
>1〜3月累計:761.52億パタカ=約1兆0455億円(0.5%減)
【資料2】2013年〜2018年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億マカオパタカ=約4兆9540億円(18.6%増)
・2014年:3515.21億マカオパタカ=約4兆8273億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億マカオパタカ=約3兆1700億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億マカオパタカ=約3兆0652億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億マカオパタカ=約3兆6493億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億マカオパタカ=約4兆1589億円(14.0%増)