マカオ、風疹感染者が今年計22人に…新たに大型IR施設勤務の女性1人

マカオ政府衛生局(SSM)は4月18日夜、同日、風疹(三日ばしか)感染者を新たに1名確認したと発表。風疹患者の確認は2日ぶり。

マカオにおける風疹感染者数について、昨年は1人のみだったが、今年はすでに22人に達しており、SSMが医療従事者や市民、特に麻疹、おたふく風邪、風疹のMMR(新三種混合ワクチン)未接種の妊婦へ予防策を講じるよう呼びかけている。

18日に確認された患者はコタイ地区にあるIR(大型統合型リゾート)「シティ・オブ・ドリームズ」に勤務する47歳の女性。中国本土の生まれで、幼少期に予防接種を受けていたかどうかは不明という。

今年4月に入って以降に確認された患者のうち、およそ半数がシティ・オブ・ドリームズとマカオ半島新口岸地区にあるカジノ付きリゾートホテル「スターワールド」の従業員だった。SSMでは、18日の午前と午後ににシティ・オブ・ドリームズへ看護師を派遣し、妊娠中の同施設従業員への抗体検査を実施。また、12日と15日にもスターワールドで同様の検査を実施済み。

目下、SSMがこれまでに感染が確認された患者の接触者に対する健康追跡調査を進めているほか、患者の勤務先に対して消毒の強化、同僚への健康状況のモニタリング、ワクチン接種歴のない妊娠中の女性への適切な対応を指導したとのこと。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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