マカオ、19年3月の総合消費者物価指数対前年2.84%上昇の114.28…伸び幅は前月から0.25ポイント拡大
- 2019/4/23 15:58
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局が4月23日に公表した資料によれば、今年(2019年)3月の総合消費者物価指数(2013年10月〜2014年9月=100)は114.85となり、前年同月から2.84%上昇。上昇幅は前月(+2.79%)から0.05ポイント拡大した。
3月の主な指数上昇要因として、外食サービス費、家賃の上昇及び自動車、野菜・果物小売価格の値上げが挙げられる。
分類別では、教育、交通の価格指数がそれぞれ5.89%、5.40%の顕著な上昇。マカオの総世帯数のおよそ5割を反映する毎月平均支出1万〜2万9999マカオパタカ(日本円換算:約13万8290〜41万4860円)の甲類消費者物価指数は114.90、3割を反映する毎月平均支出3万〜5万4999マカオパタカ(約41万4880円〜76万0590円)の乙類消費者物価指数は114.39で、それぞれ2.81%、3.08%の上昇だった。
3月の総合物価指数は前月から0.40%の下落。春節(旧正月)明けにあたり、旅行パッケージの値下がり、冬物衣料のセール販売によって、レジャー・文化と衣類・履物の価格指数が、それぞれ前月から6.48%、2.40%下落。このほか航空券価格の下落がガソリン価格の上昇を相殺したため、交通価格指数は0.46%下落。一方、外食サービス費用と野菜・果物小売価格の上昇に伴い、食品・ノンアルコール飲料の価格指数は0.28%上昇。甲類消費者物価指数は0.39%、乙類消費者物価指数は0.45%のそれぞれ下落。
年率換算(2018年4月〜2019年3月までの12ヶ月)の総合消費者物価平均指数は、その前の12ヶ月との比較で3.10%上昇。衣料・履物(+6.06%)及び交通(+5.69%)の価格指数の上昇が目立った。甲類消費者物価指数は3.11%、乙類消費者物価指数は2.99%のそれぞれ上昇。
今年第1四半期(1〜3月)の総合消費者物価平均指数は、前年の同じ時期から2.89%上昇の114.89。甲類消費者物価指数は2.86%、乙類消費者物価指数は3.17%のそれぞれ上昇。