マカオのカジノで入場不可の21歳未満中国人カップルが違法な両替に従事…偽造身分証使い年齢詐称

マカオ・コタイ地区にあるカジノIR(統合型リゾート)併設のカジノで4月19日、違法な両替に従事していたとしてカジノ入場下限年齢(21歳)未満の男女が発見されたという。

マカオ司法警察局の発表によれば、男女はカジノフロア内で客を物色していたといい、カジノ運営会社の警備員が身分証を提示するよう要求。この際、2人は中国本土旅客が香港・マカオへ渡航するための通行証と呼ばれるカードタイプの身分証を提示したが、警備員がカード券面の色味や記載のフォントに不審な点があることを見抜き、司法警察局に通報。現場に駆けつけた警察官が2人に事情を聞いたところ、年齢を詐称する目的で偽造身分証を所持していたことを認めたという。所持品の中から本物の身分証が見つかった。

2人は中国本土出身、実際の年齢は男が20歳、女が19歳で、カップルとのこと。マカオのカジノで違法両替に従事しており、カジノに入場するため年齢を詐称する必要があったことから、偽造身分証を広東省珠海市で700人民元で購入したなどと話しているという。警察では、特別な価値を有する文書の偽造罪で2人を起訴済みとした。

昨今、マカオのカジノ施設内外において「換銭党」と呼ばれる違法な貨幣両替に従事する者が暗躍し、これにまつわる各種犯罪も頻発している。近年、マカオ警察総局では、換銭党を社会及びカジノにおける治安悪化の元凶と位置付け、大規模掃討作戦を複数回にわたって展開するなど、取り締まりを強化して臨んでいる。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  2.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2025年)3月の住宅売買・…
  3.  マカオ政府旅遊局(マカオ政府観光局/MGTO)は4月15日、同月17日から20日まで、日本の東京…
  4.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は4月16日、今年(2025年)5月7日から9日…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月15日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持す…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun