マカオ、風疹感染者が今年計27人に…カジノIR施設従業員が大半

マカオ政府衛生局(SSM)は4月25日夜、同日、風疹(三日ばしか)感染者を新たに3人確認したと発表。風疹患者の確認は2日連続。

マカオにおける風疹感染者数について、昨年は1人のみだったが、今年はすでに27人に達しており、SSMが医療従事者や市民、特に麻疹、おたふく風邪、風疹のMMR(新三種混合ワクチン)未接種の妊婦へ予防策を講じるよう呼びかけている。

25日に確認された患者は、中国本土からマカオを訪れている男性旅客(28)とマカオ半島新口岸地区にあるカジノIR(統合型リゾート)施設「スターワールド」に勤務するベトナム人男性(28)及び広東省珠海市から同施設へ越境通勤しているというマカオ人の男性(31)。中国本土旅客については、すでに熱が下がったため、マカオを離れたとのこと。ベトナム人の男性は予防接種を受けていたかどうか不明、マカオ人の男性は中国本土で生まれ育ったため予防接種は受けていないという。

今年4月に入って以降に確認された患者の大半がカジノIR施設の従業員となっている。患者が確認されたのは上述のスターワールドのほか、コタイ地区にある「シティ・オブ・ドリームズ」、マカオ半島新口岸地区にある「MGMマカオ」。

目下、SSMがこれまでに感染が確認された患者の接触者に対する健康追跡調査を進めているほか、患者の勤務先に対して消毒の強化及び従業員の健康状況の把握を徹底するよう指導したとのこと。

マカオは面積約32平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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