マカオ、風疹感染者が今年計31人に…2日連続同一カジノ施設から患者
- 2019/5/2 11:38
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は5月1日夜、同日、風疹(三日ばしか)感染者を新たに1人確認したと発表。風疹患者の確認は2日連続となった。
マカオにおける風疹感染者数について、昨年は1人のみだったが、今年はすでに31人にも達しており、SSMが医療従事者や市民、特に麻疹、おたふく風邪、風疹のMMR(新三種混合ワクチン)未接種の妊婦へ予防策を講じるよう呼びかけている。
1日に確認された患者は、前日に続きマカオ半島新口岸地区にあるランドマークカジノの従業員で、54歳のマカオ人女性。患者は潜伏期間中に広東省の中山市、仏山市を訪れていたとのこと。予防接種を受けたかどうかは記憶にないという。同カジノ従業員の患者は4人目。
今年4月以降に確認された患者の大半がカジノIR(統合型リゾート)とカジノ施設の従業員となっている。患者が確認されたのは上述のランドマークカジノのほか、同じくマカオ半島新口岸地区にある「スターワールド」と「MGMマカオ」、コタイ地区にある「シティ・オブ・ドリームズ」。
目下、SSMがこれまでに感染が確認された患者の接触者に対する健康追跡調査を進めているほか、患者の勤務先に対して消毒の強化及び従業員の健康状況の把握を徹底するよう指導したとのこと。
このほか、5月1日にははしか(麻疹)感染者も新たに1人確認された。患者は親族訪問のためマカオを訪れていた27歳のフィリピン人女性という。SSMでは、潜伏期間中にフィリピンに滞在していたことから、輸入性事案と判断。目下、接触者に対する健康追跡調査を進めているとした。
マカオは面積約32平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。