葛西健WHO西太平洋地域事務局長がマカオ訪問、崔世安行政長官と公衆衛生分野の意見交換
- 2019/5/4 11:56
- 社会・政治
マカオ行政長官事務所の発表によれば、今年(2019年)2月に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局長に就任した日本の葛西健氏が率いる視察団がマカオを訪れ、5月3日にマカオ政府本部で崔世安(フェルナンド・チュイ)行政長官と面会。伝染病に対応する公衆衛生分野を中心に意見交換を行ったとのこと。
崔行政長官は会談の冒頭、マカオ特別行政区の成立以来およそ20年に及ぶWHO、特に西太平洋地域事務局からのサポートによって、マカオの公衆衛生、伝染病対策、情報交流、人材育成といった分野が大きく発展したとの謝意を示した上、今後も協力を拡大し、良好な関係を持続したいとコメント。
これに対し、葛西氏は中国で5番目となるマカオ国際緊急医療援助隊が認可されたことに触れ、マカオの能力と努力の賜物だと祝意を示した後、5年間の任期の中で西太平洋地区を安全で健康な地域にしていきたいと抱負を述べ、各国・地域から意見を聞きながら具体的な課題解決計画を制定する中、ぜひマカオから意見を聞きたいと応じた。また、マカオは常にWHOの指導に沿った衛生政策を常に打ち出し、防疫体制は非常に整っており、市民の生命の安全が保護されていると評価した。
葛西氏はマカオ滞在中、マカオ各所で公立総合病院ほか医療施設、国際緊急医療援助隊基地などを視察したほか、マカオ政府衛生局(SSM)との会議に出席した。